館長ブログ

2024.10.15

ろう者が目指した野球〜遥かなる甲子園

 当ベースボールブックサロンにはドカベン他、野球マンガも所蔵してますが、沖縄のろう者が甲子園を目指した「遥かなる甲子園」は涙なくして読めないものでした。

 時は昭和39年アメリカだった沖縄、この時期アメリカに風疹が大流行、米軍の居留する沖縄にも風疹は猛威をふるい、その結果、風疹に罹患した妊婦から風疹障害児が沖縄に500名近くも誕生し、その殆どが聴覚障害児だったのです。

 その中の少年が、近所の兄さんが甲子園出場したことに影響を受け、甲子園を目指そうとするも、少年野球チームは受け入れてくれない、進学した聾学校では日本学生野球憲章の規定により、硬式野球部を作っても甲子園を目指せない(予選に出れない)中、生徒と先生が数々の壁を乗り越え、念願叶って三年生時には沖縄県予選に出場した【沖縄県立北城ろう学校】がモデルとなった物語です。

 作中、手話も多く登場しますが、野球で監督コーチが使うサインも基は手話がベースになったという説もあるようです。これは別機会に調べてみようかと思います。又、映画版もあるみたいなので、いつか観てみたいです。

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